- 積立投資をやっている
- つみたてNISAのリスクが知りたい
- 積立投資を開始するベストタイミングが知りたい!
皆さんは、ドルコスト平均法という言葉をご存知でしょうか?
ドルコスト平均法は、投資の世界では広く知られている手法なのですが、今回はドルコスト平均法が本当に有効なのか、徹底的に調査しました。

過去70年分の日経平均を使ってシミュレーションしました。
ドルコスト平均法とは?
ドルコスト平均法とは、以下のように定義されています。
価格が変動する金融商品を常に一定の金額で、かつ時間を分散して定期的に買い続ける手法です。この手法で金融商品を購入し続けた場合、価格が低いときの購入量は多くなり、価格が高いときの購入量は少なくなります。
https://www.axa.co.jp/100-year-life/wealth/20200108/
簡単に言うと、「安いときにたくさん買い、高いときに少し買う」です!
以下の図では、株価の値動きに合わせて購入する口数が変化していますよね。毎月決まった金額を投資する場合にドルコスト平均法が適用され、自然とこのようになります。

買う口数が変化するため値下がりする場面でも耐性があり、「長期の積み立てに有利」と言われています。
でも、本当に有利なのでしょうか?
というわけで、自分でシミュレーションしてみました。
ドルコスト平均法は、一定期間ごとに一定額を拠出し、「安いときにたくさん買い、高いときに少し買う」手法のこと
日経平均株価でシミュレーションしてみた
“積み立て期間”ごとの勝率をチェック
では実際に、シミュレーションを用いてドルコスト平均法の有効性を調べてみます。
- 日経平均株価(1949年~2021年)で調査
- 積み立て期間は、1~30年間とする
- 購入タイミングは、毎月の終値とする
- 積立額は、毎月33,333円(年間40万円)
- 「元本 < 積み立て完了時の評価額」で勝利とする

上記の日経平均株価インデックスにて、「積み立て期間」および「積み立て開始時期」を変化させてシミュレーションを行いました。
勝率がどのように変化するのか調べてみましょう!
結果はこちら。

結果を見ると、積み立て期間が長くなると勝率が高くなることが分かります。
具体的に、30年間積み立てた場合に損益がどうなったのか見てみましょう。

悲しいことに、バブル崩壊前(1973年,1979-1984年)に積み立てを開始した人は、その後30年間積み立てても含み損を抱えていることが分かりました。

ドルコスト平均法でも、タイミングが悪いと負けるね…
一方で、積み立て期間が短いと勝率が下がります。
例えば、5年間の積み立て投資では、1980年代~2000年代に積み立て開始した場合に高確率で損失となります。


5年間も投資したのに、損することがあるなんてショック!
さらに、つみたてNISAであれば「信託報酬」に加えて「機会損失」があるので、実際はもっと損をしてしまう恐れがあります。
これまでのポイントをまとめると、以下となります。
- ドルコスト平均法は、開始タイミング次第で負ける
- 積立期間を長くすれば、勝率は上がる
次に、「平均損益額」を見てみましょう!
“積み立て期間”ごとの平均損益をチェック
先ほどは、長期投資だと勝率が改善することが分かりました。
では、平均損益額はどうなるでしょうか?
結果はこちら。

結果を見ると、積み立て期間が長いほど平均損益額が改善することが分かりました。
もう少し具体的に、積み立て期間ごとの平均損益額を見てみましょう!

結果を見ると、積み立て期間が長くなるほど、
- 勝率が上がる(ローリスク)
- 勝利時に得られる利益幅が大きい(ハイリターン)
といった傾向がありました。
ドルコスト平均法のリスクを下げる方法
リスクをもっと下げたい場合は、株価が下がったタイミングでスポット投資をすることがおすすめです。
少額で特定の銘柄にスポット投資する場合、1株単位で売買できて手数料が低いLINE証券がおすすめです。
今回の内容をまとめます!
- 積み立て期間は1日でも長くすべき
- タイミング次第で負ける可能性がある
- リスクを下げるために、スポット投資も併用する
私達の結論としては、
- 長期投資においてドルコスト平均法は非常に有利です!愚直に積み立て投資を続けるのが最善だと思います。
- 可能な限り株価が安いときに積み立てを開始しましょう。よく「積み立て投資に始め時はない」と言われますが、それは嘘です。タイミングを選べるなら、選ぶべきです。

今回シミュレーションしたのは、日経平均株価でした。
正直、日本株は過去数十年間かなり低迷しているので、今回の結果はワーストケースだと思って良いと思います。
今後も日本株や米国株が堅調に推移するとも限らないので、1つの国に偏らず、全世界株式など分散することが大切ですよね。
未来に待ち構える”ワーストケース”に足を踏み入れないようにしましょう!
まとめ:長期積立に有効だが、開始タイミングが重要
いかがでしたでしょうか?
今回の検証結果は以上となりますが、次回は過去の米国株価でも実施しますので、ぜひチェックしてくださいね。
▼私達が参考にしている書籍はこちら
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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