- 特定の”テーマ”に投資をしたい
- 将来性のある事業領域が知りたい
- 積立投資に関心がある
突然ですが、eMAXIS Neo(イーマクシス ネオ)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
eMAXIS Slimは知っているけど、eMAXIS Neoは初耳という方もいるかと思います。
今回は、eMAXIS Neoのご紹介と、メリットとデメリットについてお伝えしていきます。

積立投資の利益を最大化させたい人は、ぜひ知っておくべき!
eMAXIS Neoとは?
三菱UFJ国際投信が提供する、投資信託のシリーズの1つです。
楽天証券でも買うことができ、比較的人気の高い銘柄となっています。
eMAXIS Neoの種類
eMAXISシリーズには以下の種類があります。
- eMAXIS … 幅広い資産銘柄が対象
- eMAXIS+ … コモディティに投資できる
- eMAXIS Slim … 銘柄を絞った代わりに手数料が安い
- eMAXIS Neo … 特定のテーマに投資できる
このうち eMAXIS Neoでは、「特定のテーマ」に投資することが可能です。
具体的には、以下の9つのテーマとなります。
- 宇宙開発
- ロボット
- 遺伝子工学
- バーチャルリアリティ
- ナノテクノロジー
- ドローン
- 自動運転
- フィンテック
- ウェアラブル
いずれのテーマも、今後大きく成長すると期待されている分野です。
これらの分野に集中して投資することができるため、インデックス投資では得られない高いパフォーマンスを得られる可能性があります。

成長分野にピンポイントで投資できるってすごい。
eMAXIS Neoに向いている人
eMAXIS Neoに向いている人は以下のような人です。
- インデックス投資の利率では物足りない人
- 自分の”目利き”に自信のある人
- 特定の分野が好きな人
- 常に流行をキャッチできる人
上記の理由は、記事を最後まで読んでいただけると分かるように書いています。
では、eMAXIS Neoには、どんな特徴があるのでしょうか?
メリットとデメリットについて、解説してきましょう。
eMAXIS Neoのメリット
一般的なインデックス投資よりも高いパフォーマンスが期待できる
一般的なインデックス投資とは、特定の国の指数に投資するものです。
例えば、「日経平均株価」、「ダウ平均株価」、「S&P500」などを聞いたことがあるのではないでしょうか。
これらの指数(インデックス)に連動するような銘柄(ファンド)に投資することを、インデックス投資と呼びます。
インデックス投資は、その国の上場企業に広く投資することができるので、低リスクかつ安定した利率を得ることができる特徴があります。
一方、そのようなインデックス投資にはデメリットがあります。
それは、斜陽産業(成熟産業や衰退産業)にも同時に投資をしてしまうことです。
例えば、日経インデックスとして「日経平均株価(日経225)」、「東証株価指数(TOPIX)」が有名ですが、これらの中には、今後成長の余地は少ないものの、株価指数に組み込まれたままのゾンビ企業が存在しています。
インデックス投資をするということは、間接的に“成長が見込めない企業にも投資をしてしまうムダ”が存在するのです。
- 出版業界、新聞業界(スマホの普及による影響)
- パチンコ業界(規制強化による影響)
- たばこ産業(規制強化による影響)
- カメラ産業(スマホの普及による影響)
- テレビ業界(ネットメディアの台頭による影響)
- ガソリン自転車産業(規制強化の影響)
もちろん、上記の業界に属する企業でも、企業努力や新規事業の創出で成長を続ける企業もあるでしょう。しかし、全ての企業がそういった方向転換が出来るかと聞かれると、難しいと言わざるを得ません。
そのため投資家目線では、斜陽業界に投資することはリスクと見なされてしまうのです。
インデックス投資は、成長しない企業にも同時に投資をすることになる。
私達の資金は限られているので、ムダな投資は極力したくないと思うのが普通ですよね。

将来性の低い会社に投資するのは嫌だなぁ。できれば、成長産業にだけ投資がしたい…
特に若い年齢でFIRE(早期リタイア)を目指している方にとって、資金の運用効率は非常に重要です。
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そこで登場するのが、eMAXIS Neoです!
eMAXIS Neoもインデックス投資の1つですが、下図のように日本を含む世界各国のテーマに投資ができるため、成長期待の低い産業への投資を避けることが可能です。

また、FIRE年齢を早めるために毎月の余剰資金を「スポット投資」することが非常に重要です。
ちなみに、私は投資信託のスポット投資用にLINE証券を利用しています。
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“未来技術”に投資している実感が持てる
eMAXIS Neoに投資するということは、将来の成長が期待されている企業に投資をするということです。
一般的なインデックス投資が「上場企業全体」に投資するイメージだとすると、eMAXIS Neoでは投資先のターゲットがより明確となります。
普段投資をしていてもあまり実感がないかも知れませんが、あなたの投資資金を利用して、企業はさらなる成長へと導かれているのです。
「未来技術に投資している!」といった実感を持てることは、eMAXIS Neoに投資するメリットの1つと言えるのではないでしょうか。

インデックス投資とは違い、eMAXIS Neoでは企業の成長が楽しみになるよね。特定のテーマに投資することで、その分野の成長に貢献している実感が持てる!
eMAXIS Neoのデメリット
トレンドを外すと利益が得られない
これが私が考える最も大きなデメリットとなります。
eMAXIS Neoは特定のテーマに投資する性質上、仮にそのテーマが成長しなかった場合に大きな機会損失を被ることとなります。
将来有望と言われても、あくまで証券会社の方が用意した銘柄に過ぎないので、「絶対に成長する!」という保証はありません。
例えば、3Dテレビやプラズマテレビと聞くとピンと来る方もいるのではないでしょうか。
これらの製品は一時期はブームとなりましたが、すぐに廃れて今は面影もありませんよね…。
必ずしもブームが継続するとは限らず、すぐに廃れてしまうかも知れない。
そのため、「技術の目利きに自信がある」という方が向いています!
あるいは単純に、「好きだから投資したい!」という理由でもいいでしょう。
いずれにせよ、自身を持って選んだテーマに投資することが大切だと思います。

その分野が好きだったら、多少失敗しても仕方ないと割り切れるかもしれないね。
信託報酬が高い場合が多い
eMAXIS Neoは信託報酬が高いです。
一般的に手数料の安いファンドは0.10%程度となりますが、eMAXIS Neoでは信託報酬などを含めて合計で0.80%近くの信託報酬があります。
つまり、およそ8倍の手数料がかかる計算です。
これは、ファンド側がテーマのトレンドを常にキャッチし、指数の組み替えを行う手間が発生することが原因だと思います。
信託報酬がここまで違うと、実は収益面でかなりの不利益が生じます。信託報酬の違いで累計コストがどのくらい変化するかについては、以前にシミュレーション結果をご紹介しています。
信託終了となるリスクがある
テーマ銘柄は、人気がなくなると途端に買い手がいなくなってしまいます。
インデックス投資は長期に渡り安定した人気を誇る一方で、テーマ銘柄はあくまで一過性のものです。仮にブームが去れば、買い手がいなくなるのは当然です。
買い手が減って時価総額が落ちてきたファンドがどうなるかというと、最悪の場合は信託終了となります。
事実、昨年もいくつかのファンドが信託終了(償還)となっています。
そのため信託報酬となると、長期で投資したいと思っていたのにできず、思いがけないタイミングで損失が発生してしまう可能性があります。
積立投資は「ドルコスト平均法」を用いた長期投資によるリスク分散が基本ですから、これは結構なデメリットかなと個人的には思います。
ドルコスト平均法についてシミュレーションした記事はこちら。
そのような背景から、信託終了になる前に売り抜けられるような「流行に敏感」という方が向いていると思います。常にトレンドに目を配り、信託終了になる前に売り抜ける必要があるのです。
eMAXIS Neoはロマンである

いかがだったでしょうか?
最近話題のeMAXIS Neoですが、メリットもあればデメリットもあることが伝わったかと思います。
自身を持って投資が出来るように、正しい知識を持った上で前に進んでいきましょう!
▼私達が参考にしている書籍はこちら
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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